書籍「日本の教会に忍び寄る危険なムーブメント」より抜粋①

ウィリアム・ウッド師が書かれた「日本の教会に忍び寄る危険なムーブメント NARに関する警鐘を鳴らす」を是非読んでいただきたいので、一部抜粋します。

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P12

 礼拝の最中に、突然、天井から金粉らしき物が降って来た。2011年11月13日に、アメリカのカリフォルニア州レディング市にあるベテル教会において、実際に起こった出来事である。驚いた礼拝者たちは、「神の栄光の現われだ」という説明を聞いて、興奮しながら歓喜の声を上げた。ところが、礼拝者の中には不信に思った人もいて、「金粉」を集めて顕微鏡で調べると、金粉ではなく、ホビー・ショップで購入できるマーサ・スチュワート社のgold glitter(金のラメ・パウダー)であったことが判明したという。

 

P13~14

 ジョイナー氏はモーニング・スター・ミニストリーズ内で絶対的な権威を持っており、その語る言葉は聖書と同等のものとして受け止められる。元教会員の証言によると、礼拝のメッセージは、聖書からのものではなく、ジョイナー氏の受けた「啓示」が中心だそうだ。だから、教会に聖書を持って来る人はいない。皆、ジョイナー氏をモーセのような存在と見なし、彼の指示や助言に頼るようになる。ある時、新来会者が現れて、礼拝前に聖書を開いて読んでいると、二人の体格の良い警備員によって強制的に退場させられた、とのこと。

 

P15~16

 ベテル教会内にBethel School of Supernatural Ministry(ベテル超自然的ミニストリー学校)がある。世界の64カ国から集まった2千人余りの生徒たちは、ここで奇跡を行う技術を身につけている。(中略)キリストと同じ奇跡を行うことができると教育されている若者は、学校の壁に体当たりする実験を何度も繰り返している。復活された後のキリストは、カギのかかった部屋に突然現れたり消えたりしたと聖書に書かれているので、自分たちも壁を突き抜けることができるはずだと考え、その練習をしているという。

 

P17

 何とも異様な光景である。若者たちは、偉大な功績を残して天に召されたクリスチャンの墓石にしがみついて、祈りを捧げている。地面に顔をすりつけて、口で何かを吸い上げようとしているように見える人もいる。彼らは、信仰の先輩の上にあった「聖霊の油注ぎ」を自分のものにしようとしているのだ。

 

(参考資料:ウッド師の書籍とは直接関係ありませんが、以下のYouTube動画で、この「異様な光景」を見ることができます。字幕設定で、日本語を選択してください。)

 

 

P18~19

 アメリカの南カリフォルニアにあるメガ・チャーチを牧会する「使徒」が礼拝のメッセージの中で、次のような証しをしていた。

「先日、ある人が私のところに来て、高額の献金を渡しました。最初は、こんな大金をもらう訳にはいかないと思い、断ろうとしましたが、彼はこう言うのです。『あなたは私の使徒です。これをどうしてもあなたに捧げたいのです。』そこで、私は使徒の働き4章34~35節にある聖句を思い出しました。『彼らの中には、ひとりも乏しい者がなかった。地所や家を持っている者は、それを売り、代金を携えて来て、使徒たちの足もとに置き、その金は必要に従っておのおのに分け与えられたからである』。私はこの聖句の通りに、彼の捧げ物を受け取ることにしたのです」

 しかし、会衆の中に、この「証し」に違和感を覚える男性もいた。「あなたがたも、初代教会の忠実なクリスチャンたちのように、使徒である私に対して、同じようにしなさい」と言われているように感じ、思わず立ち上がって言った。

「その話って、ちょっとおかしいんじゃないですか」

 すると、「使徒」が厳しい口調で、「あなたは秩序を乱す者だ」と言った。次の瞬間、二人の警備員が男性の腕をつかみ、強制的に教会の外に連れ出したという。