書籍「日本の教会に忍び寄る危険なムーブメント」より抜粋④

NAR(新使徒的改革)は、神様を信じているのではなく、神様を「利用」して自己(自分の願望)実現を図ろうとしています。

言い換えるならば「人間が神様に聞き従う」のではなく、「神様を人間(の思い通り)に聞き従わせる」ことを目的としている、という感じです。

 

f:id:inochinomizu:20190115002323j:plain

 

以下、書籍より抜粋。

P52

人々は、聖書のみことばに飢え渇いて、トロントの教会に集う訳ではない。彼らはあくまでも新しい刺激、新しい霊的体験、良い気持ちになることを求めているのだ。

 

P54

ありとあらゆる出来事を無理矢理に「霊の戦い」に結びつけることは、NARムーブメントの渦中にいる人間の特徴だと言えよう。一般の人に見えない霊の世界の秘密情報を把握しているとか、霊の世界に通じているから歴史の流れを予測する力があるとか、天に連れて行かれて特別な霊的な体験をしていると、自らの優越性を強調する。

 

P55

ビル・ジョンソン氏はクリスチャンの本来あるべき姿について、次のように述べている。

「私たちは神の証し人として存在しています。この証しとは、『現わす』ということで、具体的には神を『再現』することを意味しています。それゆえ、力無くして神を再現することは、大きな不足となるのです。神にとって超自然は当り前のことなので、その力を現わすこと無しに神の証しをするということは、実際には不可能です」。

 

P57~58

NARの指導者たちは、伝道して行く上で、奇跡は欠かせないとしている。

(中略)

今後、見られるようになる奇跡として、次のようなことが起こるそうだ。

〇建物に手を置いただけで、病院の患者が全員、癒される。

〇洪水で氾濫した川の流れを、一言で変えてしまう。

(中略)

〇キリストの5千人の給食の奇跡のように、日常的に祈りだけで食べ物を増やす。

(中略)

更に、使徒たちや預言者たちは、いよいよ大きな力を持つようになり、ついに死なない人間になる、という。